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help リーダーに追加 RSS 『遠回りが近道』〜【985】

<<   作成日時 : 2008/06/24 06:30   >>

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「体で覚える」と言う言葉がある。物事を習うのに理屈ばかりが先行していては、時間をかけてもなかなか身に付かない。理屈を少し遠ざけて、“真似る”を繰り返し、繰り返しやっていると習い事が様(さま)になって来る。
これを継続し続けると、間違いなく常に理屈とリンクささなくても習い事は立派にこなせる。体で覚えるという事はスポーツのケースが顕著であるが、職人の世界は体で覚えた域を更に継続し、生涯にわたり技術を極めるという気概が必要である。
こういう研鑽を積み重ねた結果、“何々バカ”という称号を貰えれば一人前である。しかし、これを別の角度から見れば、ある部分だけが膠着(こうちゃく)してしまっているという事になる。「技術」の場合は問題ないと思うが、「考え」が全く融通が効かないとなると、これはこれで社会の中で軋轢を生む要因ともなる。
リハビリの延長線に位置付けた私のパソコン学習過程も同じような例えに並べる事が出来るが、膠着するほど“オタク”の域には達していないので“体で覚える”という段階の渦中に居るようで、慣れによる大きな失敗には当面出会う事はなさそうである。
今朝のオリーブニュースのLサイドは、前述の感覚を社会情勢に当てはめて、“何々バカ”になっていないかという警告を示唆しているので、これを引用する事にした。流れを客観的に書いてあるので分かりやすい。

『オリーブニュース「Lサイド」:「思い込み」による誤謬(ごびゅう)
毎日同じことを繰り返していると、何時の間にかそれが「慣れ」や「癖(くせ)」になる。癖は筋肉の慣れでもある。スポーツ選手が繰り返し練習をするのは筋肉が無意識の内に動く、つまり筋肉に動きを記憶させる為である。
鳴り物入りで日本ハムに入団した高卒大物ルーキー中田選手は、高校時代にホームランを量産する内に、アウトステップする癖がついたようで、これがプロでの壁になっているようだ。
頭脳の慣れは外見からは分からない。だがその慣れが、事故を招きかけたという経験を持っている人は多いと思う。車を運転して毎日同じ道を走る。何時もは人も車も出てこない横道がある。
処がある日突然、そこから自転車が飛び出して来て、危うく事故を起こしかけた。こういう経験をした人は、翌日からその横道を通る時は注意するし、他の場所でも横道を注意するようになるだろう。
スポーツ選手の場合は、筋肉が憶えている悪い癖を早く忘れ、正しい動きを筋肉に憶えさせる練習をする。そしてその結果が顕著に現れてくる。処が、頭脳の慣れは、上のような危険を伴う経験をすれば修正をするが、そうでないと何時の間にか「思い込み」になってしまう。更には固定観念になり、余ほどの事が無い限り、修正が効かなくなるようだ。その典型が、日銀総裁問題で表面化したと言っていいだろう。
細川・羽田内閣など僅かな期間を除いて、戦後50年以上も自民党が政権に就いている。その間、参院で与野党逆転もあったが、野党の一部を切り崩すことで、自民党が決めたいことが国会で決まってきた。
そう云う経験をした閣僚や自民党首脳は、参院で民主党が第一党になったと云う現実を前にしても、旧態依然として、自分達が決めたいことは国会で決まる、との「思い込み」から抜け出していなかったようである。
参院で否決されたテロ特措法を、衆院での三分の二議席を利用して成立させた事により、この「思い込み」の誤謬に気付かなかった。日銀総裁の任期が3月19日と云う事は以前から分かっていた。
5年前に民主党が武藤副総裁に反対した事実もあった。今回も財政と金融の分離を理由に反対意見が強いことも分かっていた。冷静に考えれば、民主党が武藤総裁に反対することは、充分予測できたはずだ。
だが、自民党幹部は自分たちが決める人事で、決まるとの「思い込み」から抜け出せていなかった。従って、参院で否決されると云う事態を想定できなかった。それだけではない。衆院での多数による「驕り」から、官房長官や自民党幹事長は、政府案を拒否することは、あってはならないかの如き発言を、マスコミに流した。危機管理意識もなく、「思い込み」と「驕り」から、重大なミスを犯してしまったと言える。
毒入り餃子事件の時も、イージス艦と漁船の衝突事件の時もそうであったが、福田内閣には危機管理意識が全く無い。安倍前首相が政権を放り出した後は、当然解散総選挙である。処が自民党は、1ヶ月の政治空白を作って福田政権を擁立した。
権力寄りのマスコミが、このことを批判しなかった。だから危機意識に乏しいのは、当然と言えば当然なのかもしれない。それも一種の「慣れ」であり、「思い込み」であろう。
本稿が読者の目に触れる18日火曜日に、日銀総裁人事がどうなっているか知る由もないが、もし明日19日までに総裁が決まらないとしたら、それは全て福田首相以下自民党幹部の「思い込み」に責任がある。
自民党から恩恵を受け支持する者は別として、なんとなく自民党を支持している人達は、「思い込み」で支持しているのではないかと、自らを省みることだ。その「思い込み」にも大きな責任があると言いたい。
内閣は世論調査の支持率で評価される。だがその支持率がいくら低くても、プロ野球の新人選手が、監督から二軍行きを命じられるように、二軍(=野党)に落とされることはない。
国民が総選挙で、明確に数字で示さない限り、自民党やその支持者の多くは、自民党政権が続くものだと「思い込み」を続けている。その「慣れ」から来る「思い込み」が、自らの首を絞めていることに、もう気付いてもいい頃だろう。』

私も自分の考えを省みると、随分思い込みで判断してきた事が多い様に思う。「単純な思い込みではない」との自負はあるものの、その自負が既に思い込みという事も有り得る。物事を広範に観るという事も難しい事ではある。
                   (3月18日)

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