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又かというか、やはりというか、社保庁での年金管理の杜撰さが炙り出された。同じ年金でも今度は厚生年金である。一般的には企業が肩代わりして徴収しているから管理面での整合性から考えても、不都合は生じないと思っていた。 社員から預かった年金を国に納付するというシステムだから、企業側のデータと社保庁側のデータに齟齬があれば問題が把握できるし、その都度是正も可能だ。是正しなければ、問題が先送りされ管理面で相互に煩わしいだけである。 この前提で考えれば、国の厚生年金管理がエー加減になる要素はないといっても過言ではない。この記録が正しくコンピュータに入力されているかをサンプルチェックしたら、推定で560万件が一致しないという結果が公表された。 サンプル調査結果からの推計だから実態が少ないのか多いのかは分からない。たまたま、サンプル部分だけに一致しないのがあっただけかも知れない。しかし、意図したサンプルではなく統計調査としてのサンプル抽出だから、不都合部分も統計学的見地で判断する必要がある。その結果である。 一連の年金問題を見ていて、「行政の仕事とは一体何だろうか?」と疑問を持たざるを得ない。官だから民だからというのではなく、仕事をする(自己責任でする、任されて完遂する、どちらでもない)場合は、どんなケースでも起承転結がある。 営業の仕事であれば言葉は悪いが「儲かったら良いんでしょ」という“結”がなければ仕事として認めてもらえない。事務であっても定型の内容が定型で“結”にならなければ終わらなくて途中である。計算事務は簡単明瞭で、答えが縦横合わねば仕事は“結”には決してならない。 これ等の起承転結があった上でも民の場合は尚、不十分と評価される事もある。課せられた付帯条件が完遂できなかったという厳しい指摘で責任を問われる事もある。つまり、直接の仕事以外でという事。 さて、行政の仕事とは?どのパターンに属するのであろうか。もしかして、誰も業務上の起承転結を考えていないのではないかとさえ、思えてくる。だから昔から親方日の丸と揶揄されても知らぬ顔の半兵衛だから、親方日の丸に甘んじたという事か。 計算事務でもダブルチェックがなされていた時代がある。通常の加減乗除を算盤でやっていた時代の話だが、担当がした計算書を課長が再度多忙の中、算盤で検算していた。(これは上司の性格によりけりだが、“責任”という観点での始末の仕方) 卓上計算機が導入され出した時は、計算そのものに疑いを持つ余地は全くない。原票と入力された印字が同じかをチェックする。これは当たり前の事であった。入力ミスはこの作業をしなければ発見される事はない。これを終えた後は、人智を超えるスピードと正確さで事務処理がなされる。 現代はこの処理システムでないと計算事務は不可能といっても過言ではない。この積算状態で事後のチェックをするとなると、人手と時間を掛けても不可能に近い。だから、入力前と後のチェックは生命線といっても過言ではないのである。 コンピュータ社会は妥協を許さないから、妥協の最終接点を通過さす時に人の仕事としての出番がある。計算事務の“結”はここにある。今年になって表面化した年金問題は結局、“結”が不十分であったと言わざるを得ない。 こんな事はこの30年、当たり前の事として官も民もやってきたのではないか?やってきたからこそ、コンピュータの信頼度が定着しているのではなかろうか。信頼の基盤がないとコンピュータ社会は砂上の楼閣に等しい。 もう一度問いたい。行政における仕事とは一体何なんだ?と。本日のオリーブニュースは早速この問題を取り上げているので、参考学習としたい。 『オリーブの声 : 新たに統合済みコンピュータの厚生年金記録に入力ミス発覚 社保庁(6月30日付、オリーブニュース) 27日の時事は、「社会保険庁は27日、年金記録漏れ問題に関し、過去の厚生年金記録が正確にコンピューターに入力されているかどうかをチェックしたサンプル調査の結果を公表した。 全国の社会保険事務所にマイクロフィルムで保管している被保険者名簿などの記録から1万9979件を抽出し、コンピューター上の記録と突き合わせたところ、1.4%に相当する277件で内容が一致しなかった。 100件に1件を超える確率で入力ミスが見つかったことで、単純計算では約560万件のミスがあることになり、年金支給漏れが大量発生している恐れがある。基礎年金番号に統合された年金記録自体の信頼性が問われるのは必至だ。」と報じた。これをどのように論評するか。 もうしっちゃかめっちゃかだ。福田は、収拾能力が無いのだから即座に退陣し、国民に信を問うべきだ。これでは時間まで無駄遣いになる。百年安心年金は、わずか三年で終わりになった。ここにきて額賀財務相が社会保障財源に消費税とワメいているが、何らの説得力すらも無い。 われわれは、実はこの統合済み?年金記録紛失という大事件の陰にもっと恐ろしい真実が隠されているのではないかと疑心暗鬼になっている。 それは現在、問題になっているのは歳入側であるが、年金給付や医療費支払い事務(レセプト審査業務含む)等の歳出側の事務にも問題があるのではないかということである。 既に、過去に様々な年金流用が問題となり、その一部に社会保険庁職員の官舎(月額わずか2万円〜2万1千円)費にも当てられていたことは記憶に新しい。彼らは、国家公務員共済といういわゆる国保・社保ではない保険に加入しながら、われわれ国民の年金から流用し、事務費という名目で様々な用途にカネを使いまくってきた。 根拠法は、かつての特別措置法であり、彼らはこれをもって違法ではないと主張しているが、これが【使い込み】であることは誰の目にも明らかである。 また厚生労働省や社会保険庁の外郭には多数の財団や公益法人があるが、これらにどのように【流用】されているのかも解明する必要がある。 現在、舛添厚生労働相が口八丁手八丁でしていても何も前進しないから、やはり政権を交代し、この歳入ばかりか、過剰な歳出についても詳細な査察と検証を行いたい。問題が出るのは、いつも厚生年金と国民年金と国保、社保ばかりで、共済年金に出たという話を聞かない。 結局、他人のカネという意識が染み込んでおり、このままではナントカ年金機構になろうが、同じである。 既に5000万件近い年金が統合不能になり、更に統合済みとされたコンピュータ記録でさえ、この始末であるから、デタラメと言わざるを得ない。このままでは、年金・医療は足元からソ連のように崩壊するだろう。 もっとも後期高齢者医療制度が出来たから、適当に経費がかかったということにし、余計に年金天引きし、ごまかせばいいとでも思っていたのだろう。すなわち、ゆりかごから墓場まで国民を食い物にしようということである。 そのためには、他人の記録は適当にアルバイト等臨時雇用で入力するに限るという腹積もりだ。だから皆さん、1回政権を交代し、この社会保険全体の事務の歳入ばかりではなく、歳出も洗おうではないか。 そして職員は一旦連帯責任で解雇し、新たに民間から責任者を選出し、その責任者の下に組織を再構築しよう。もう、たまったものではない。こんな仕事をするなら、さような組織は要らん。 いずれにせよ次期総選挙の争点は、年金・医療になる。このままぐにゃぐにゃ事務を維持するか、小紙が述べるように一旦事務をリセットし、0ベースで再構築した方が早いのではないか。電算事務には、継続改修と再構築のメニューがある。 あなたは継続改修(虫食い補修)か、それとも再構築(ピカピカ新築移転)か?』 (6月30日) |
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